2009年04月12日

「Silent」 That's Negro Music

Glenn Underground / 『Silent』 (UNIFIED)

glenn_underground_silent.jpgニグロ・ミュージック。魂あふれる音楽。かっこいいと思う。器械により精緻に組み立てられた今のハウス・サウンドにつつまれながら、しかしその硬質な音の表皮の下には、あの頃から脈々と流れ続けるニグロなソウルを宿している。硬い4つ打ちのビートとしなやかなソウル。それらが重なり合い、絡み合いながら、とびきり上質なグルーヴとなって、本作の魅力をかたちづくっている。

オープニング・トラックの『Negro Music』では、そのライムの中で、レイ・チャールズ、デューク・エリントン、E.W.F.など、伝説的なアフリカ系ミュージシャンの名前が並べられる。つまり、本作で鳴るニグロ・ミュージックは、過去に生み出されたニグロの魂、それはソウルとしか呼ぶことのできない摩訶不思議な運動体なのだけれど、その歴史の積み重ねの上に成り立っている。だからその味わい、深みは、老舗鰻屋の秘伝のたれの如くである。それは黒々と、艶々としている。だから、この音に身をまかせているいると、いつのまにか、頭が、肩が、尻が、勝手に揺れ動いてしまうのだ。この音に触れる誰もがニグロの奴隷となる。購入以来、何度となく繰り返し聴きながら、ゆらゆらと揺れ動いたり、ファンキーな合いの手を入れたりしながら開放されている。快作。


posted by Ken-U at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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