2009年06月06日

「手仕事により、フォルムをつくり直した女性と男性のための服」

メゾン マルタン マルジェラ:

『手仕事により、フォルムをつくり直した女性と男性のための服』 (EYE OF GYRE)

ラベルナンバー「0」

martin_margiela.jpg既成の服地や他のオブジェクトを再利用し、新たな衣服をかたちづくる。たとえば、蝶ネクタイ、ショッピング・バッグ、ボトルの王冠、造花、ウイッグ、クリスマス・ガーランドなどがいくつも繋ぎ合わされ、それらがドレスやジャケット、ネックレスなどに変容する。あるいは、ヴィンテージのバッグを黒いマスキング・テープで被い、それを新しいバッグとして再生する。こうしたマルジェラのアプローチは、彼の衣服に対するオマージュがその背景になっているらしいけれど、僕はこれをマルタン・マルジェラの洒落、遊び心の結晶として眺めた。既成品の破壊とその再構築。こうした型破りなコレクションをコレクションとしてつくる方もつくる方なのだが、それを受け入れる側も受け入れる側で、その、つくり手と受け手の呼応、響き合いがこの「ゼロ」を成り立たせているのだと思う。

「0」を成立させる社会とはいったいどのような社会なのだろうか。などと、想いをめぐらせながら、展示されつつ売却処分中のこれら「0」を眺めて、その後、表参道を歩き、空を見あげた。


posted by Ken-U at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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