2008年09月01日

「崖の上のポニョ」 海の世界、陸の世界

宮崎駿監督 『崖の下のポニョ』 (TOHOシネマズ六本木ヒルズ)

ポニョはそうすけが好き。

ponyo02.jpgこの作品の魅力は海の世界の描写に尽きると思う。まずポニョがいて、その背景にはポニョの姉妹やほかの魚たち、あるいはそれ以外の様々な姿かたちをした海洋生物がいるのだけれど、彼らは、自分たちがポニョの背景であることなど気にする様子もなく、勝手気まま、海の世界を自由自在に泳ぎまわっている。その、ポニョをめぐるドラマと海の世界の気ままさのギャップがなぜか心地よかった。そのうえ、陸の描写がこころなしか平坦だったせいもあって、いつのまにか、陸から海へ舞台が切り替わったり、陸であるはずの場所が水に侵されてしまう場面を楽しんでいるわたしがいた。なのにポニョは、海の世界から抜け出て人間になろうとする。海と陸が、様々なかたちで入り乱れる。

友人夫婦に誘われ、土曜日の朝、子供づれで鑑賞した。ママズ・クラブ・シアターというやつである。だから、まわりもほとんどが子連れ。しかも乳幼児ばかり。なので、映画とリンクするように、子供たちはしばしばスクリーンから離れて遊んだり騒いだりしている。その騒ぎも含めた小さな無秩序がこの作品の印象として残っている。

ポニョと宗介の話がいつのまにか地球存続の危機と繋がったり、しかもその危機があっさり解決されてしまったりと、大人の視点でこの話の細部を追うと肩透かしを食らってしまう。だからこの作品は、こうして子供たちとわいわい観るのがいいし、きっとそのためにつくられたのだと思う。
posted by Ken-U at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(日本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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