2009年02月21日

「謎の会社、世界を変える」

須田将啓、田中禎人著 『謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦』 (ミシマ社)

株式会社エニグモの創業記。

enigmo.jpg正直、読み物としては少し冗長に感じるところもあったけれど、事業立ち上げの思い出話を創業者自身が回想する、という本書の性格上、それはしょうがないと思う。その冗長性も含め、面白く読むことができた。とくに前半、彼らがBuyMaを立ち上げるまでの過程にはわくわくさせられた。世界のそこにしかない商品と、細やかな消費者のニーズを1対1でマッチングさせるためのサービス、というコンセプトには大いに共鳴できる。ただし、そのバイマの実際が当初のコンセプトとやや離れてしまっていることと、エニグモの事業自体が「モノ」から離れ、経営陣の得意分野である「広告」へとシフトしている点は残念に思える。すでに外部から投資を受けていたり、株式公開の計画があるという背景を考えるとそれもやむを得ないのかもしれないけれど、帯にもあるように、ソニー、ホンダと比較されるためにはやはりネット内部では完結し得ない実業的広がりが必要だと思う。

この本も友人から借りた。本書と、年初に知ったあるイベントが刺激になり、モノとの新しい関わり、自分のこれからについていろいろと考えている。


posted by Ken-U at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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