
6月18日(木) 晴れ
昼前に空港着。すぐに乗り換え、市内バスセンターへ。キャリーケースをロッカーに入れ、市街に出て、食べるところを探す。が、適当な場所がみつからず、商談前でそれほど空腹ではないこともあって、結局、この前と同じお好み焼き屋にする。もちろん、ビールはつけず。

店頭で社長に挨拶。すぐに連れ出され、近くのカフェにて歓談。今季、私の商品の売れ行きはいまひとつだったけれど、この市況だからしょうがない。長い目で見ているからさらによい商品にしてほしいと励まされた。市況のこと、業界のこと、これまであったいろいろなこと。商売人は会社人と違って話が簡潔で実質的でいい。ここでかれこれ20年以上ものあいだ商売しているのだそうだ。今回、初めて彼の歳を聞いてびっくりした。60過ぎてこのバイタリティーはすごいと思う。これから20年後、私に同じことができるだろうか。というか、そのころ私はどこにいて、いったい何をしているのだろう。
挨拶を終え、急ぎ足でバスセンターにもどる。ロッカーから荷物を出し、窓口で訊ねた駅行きのバスに乗り込む。揺られながら時計をみる。予定より1時間ほどの遅れ。
新幹線に乗り、水分を補給して、いろいろなことに想いをめぐらせているうちにまた駅に到着。ロッカーの場所を駅員さんが丁寧に教えてくれる。それからトイレに立ち寄り、急ぎ足で次の取引先へ。
まず、マネージャー、店長と挨拶をする。少し会話がほぐれてから、絶妙のタイミングで商品を紹介してもらってたすかったと礼をいわれた。先日、この店の顧客に向けた受注会に私の商品も参加させてもらって、納める予定の商品のほぼすべてに予約が入ってしまったのだ。幸先のよいスタートだと思う。ただ、このままでは店頭に商品が並ばないのでそのことを口に出すと、笑顔でやんわりとかわされてしまった。欲をかきすぎてはいけない。

その後、オーナーまで挨拶に来ていただいてすっかりいい感じになり、店を出る。地に足の着いた商売人はいいな、なんて思いながら気分が少し軽くなり、それから近くの川辺にあるカフェで友人と約1年ぶりの再会。もう、わたしは新卒のOLですか、どこをどう切り詰めて生活すればいいんですか、と訴えたいが会社は常に一方的でどうしようもなく、これから身の振り方をどうするか考えただけで憂鬱になると嘆いた。彼女は僕よりもずっと高い経歴を持っているのに、いろいろあってUターン転職をして、それ以降、不運に見舞われ続けている。というか、これは不運ではないのだ。で、彼女を励まし、励まされた感じにもなって、これからも情報交換を続けましょうね、といって別れた。
で、また新幹線に乗り、駅に到着。すぐに地下鉄に乗り換えて、ホテル近くの駅に出る。あたりはすでに暗くなっており、方角を失う。が、少しふらふらしている間に取り戻して無事ホテルに到着。チェックイン。軽く荷ほどき。で、前回の反省もあって、近くの居酒屋でひとり呑む。刺身の盛り合わせ、豚ばら肉の串焼き、お新香の盛り合わせに明太子のおにぎりを二個。それに地酒を二合つけていい感じになった。合間に、店の女性二人が声をかけてくれ、最後にはわざわざ店長が挨拶に来てくれて、恐縮。俺はいったい何者なのだろう。と少し不思議に思いつつ、まあ縁を大切にするってことなんだろうなあなんて考え直して土産にしたおにぎりを手に、下のコンビニでお茶とビールを買って、ホテルに戻り、風呂。で、なかなか寝つけず、TVを眺めながらおにぎり、ビール、お茶。今田耕司と東野幸治はでずっぱりだなあなんて思いながら歯磨き。その後、ゆらゆらしているうちに意識不明。