2010年01月10日

「最後に見た風景」 屍とエロス、モードとのつながり

伊島薫 写真展 『最後に見た風景 - Landscapes with a Corpse』 (BLD Gallery)

izima_kaoru00.jpg不思議なもので、被写体が死体を演じているというだけなのに、モード写真が持つ艶かしさがさらに際立ってみえてくる。

最新のモードを身につけ、床に、路上に、あるいは草原の上に横たわる女たち。眼は見開かれているけれど、その瞳は虚ろ。やはり、この生気のない瞳がよいのだろう。あと、だらりと弛緩した肢体。魂の抜けた肉体に宿る悪魔的な魅力。モノである人形にはどこか得体の知れない恐さが感じられるけれど、その恐さが生身の肉体の上に宿っている、という印象。人形と人間の中間を漂う擬似死体という魔物とエロス、そしてモード。それらになにかしらの繋がりはあるのだろうか。

「連続女優殺人事件」という連載があったことは、なんとなく憶えている。そのうちいくつかの作品は、当時、立ち読みで見た。とまあ、当時はそれほど熱心なわけでもなかったのだけれど、今こうして眺め直してみると、素直によい企画だと思える。モードとエロス、その繋がりについて想像を膨らませてみたい。


posted by Ken-U at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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