
鳥の顔をした男。ラスコーの洞窟の竪坑の壁画の部分。
紀元前13500年頃。

ティエリー[ディーリック]・バウツ(1400-1475)『地獄』(部分)
ルーブル美術館

フランシス・ベイコン[1909年生まれ]『室内』
ロンドン、ハノーヴァー画廊
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極めて人間的なエロティシズムの本質が禁止の侵犯であるとするならば、職人によるモノづくりの場面を目の当たりにしたり、何かピンとくることを思いついたりかたちにしたりといった、つまり、隔てられた世界の境界を横断するその瞬間に感じることのできる快楽も、日常の中のささやかなエロティシズムによるものだと考えられるんじゃないだろうか。