2005年03月07日

60年目 癒えない傷

NHKスペシャル「東京大空襲 60年目の被災地図」

1945年の3月10日、午前0時過ぎから約2時間半にわたる空襲で、約40万人が亡くなったそうだ。番組では発見された3万人分の犠牲者リストや生き残った人達の証言などに基づき、絵やCG、当時の映像をつかって空襲の様子を再現していた。

被災しながら生き残った人達の証言は重い。命は残っても、魂の一部は60年前に殺されてしまっている。肉親や仲間が死んでいく中、自分だけが生き残る。助かった人達の心の中には後ろめたさのような心の傷が残ってしまっている。炎の海の中で死んでいく人々の姿が目に焼きついてしまったまま、残りの人生を送らなければならない人達がいる。亡くなっても、助かったとしても不幸としかいいようのない出来事だ。しかしこれが戦争というものだろう。戦争で傷つくのは罪のない弱者ばかり。

この空襲から広島・長崎への原爆投下にいたる攻撃によって、アメリカは日本の民主化に成功した。その延長線上に自分が生きていていると思うと複雑な気分になる。

この番組を見ていて連想してしまったのはイラクのことだ。バクダッドやファルージャへの空爆。イラクの民主化が戦争により果たされたとして、やはりイラク国民にとっては幸福なことだと考えるべきなんだろうか。東京大空襲の被災者の方たちはどう考えているんだろう。

(関連記事:東京大空襲 罪を負うべきは誰なのか/2005/03/20)


posted by Ken-U at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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