2006年09月03日

「異常性愛記録 ハレンチ」

石井輝男監督『異常性愛記録 ハレンチ』

harenchi00.jpg典子は紳士的で優しい吉岡に心惹かれながらも、深畑との関係を断ち切ることができない。それに乗じる深畑は、昼夜を問わず、典子に異常な性愛を迫る。典子は心身ともに傷つき、幾度も別れを切り出そうとするのだが、気づくと深畑の醜い体に身をあずけているのだった。

深畑は染物会社の社長をしている。しかし、ボンボン育ちでろくに働きもせず、四六時中セックスのことばかり考えているような男である。深夜、彼が家に帰ると、病で床に伏している妹や母親、そして三つ指をついて出迎える妻がいる。裕福な一家の主である深畑は、その恩恵を貪ることに躊躇はないのだけれど、殺伐とした家庭には近づきたがらない。その乾いた世界からの逃げ場所が、典子のアパートであり、彼女のからだであるのだ。

*****

最も重要であるはずの、深畑の描写がいまひとつだった。とくに前半、彼の目や口元や鼻の穴のアップに猛獣の鳴き声が重ねられる映像が繰り返し挿入されたのだけど、それがあまりに粗末で、映し出される度に気持ちが萎えてしまった。この作品、タイトルはとてもいいのだけれど、わざわざ劇場に足を運んで観るほどのものではないと思う。でも、劇場は何度も笑いに包まれ、最後は拍手喝さいだった。まあ確かに、ラストのドタバタぶりは悪くもないのだけど、かといって絶賛するほどの演出でもないような気がする。ただ、女優陣はみな綺麗な人ばかりだった。
posted by Ken-U at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(日本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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