BS世界のドキュメンタリー『インドの宗教暴動〜ヒンズーとイスラムの対立』
インド仏教の頂点として活動する佐々井秀嶺氏を取材したNONFIX「男一代菩薩道〜インド仏教の頂点に立つ男〜」以来、インド社会の宗教事情には興味を持っている。
番組では、インドのグジャラート州において、ヒンズー教徒とイスラム教徒の間で起きた襲撃の連鎖を中心に、その経過と背景を取材している。
2002年2月、インド西部のグジャラート州ゴドラ駅で、ヒンズー教徒の乗った列車にイスラム教徒が火を放ち、58人が殺害された。この背景にはBJP(インド人民党)によるヒンズー至上主義政策がある。BJP政権は、インド北部の都市アヨーディアのモスク跡地にヒンズー教寺院を建設した。ヒンズー教徒はその寺院への巡礼の帰りに襲撃をうけたのだ。
この事件を巡る両者の言い分は噛み合うことがない。ヒンズー教徒はイスラム教徒を一方的に非難し、その一方で、イスラム教徒はヒンズー教徒の過剰な挑発が原因だと主張する。調べてみると、古来からヒンズー・イスラム社会の間にはアヨーディアを巡る複雑な因縁があるようだ。
BPJとその支持母体であるVHP(世界ヒンズー評議会)は「1国に1文化」とヒンズー至上主義を唱えている。彼らはヒンズー教徒たちにガンジーの非暴力主義を捨て去り、イスラム教徒に復讐するよう煽り立てる。その後、グジャラートでヒンズー教徒によるイスラム教徒襲撃事件が発生。1000人以上のイスラム教徒が死亡し、多くの人々が住む家を奪われ、難民となった。その後も襲撃の応酬は続き、2500人以上の死者をだしたともいわれている。
番組はその後、暴力の連鎖を煽るBPJと、政教分離による連鎖の沈静化を図る国民会議派との主張の違いを伝える。そして2004年5月、国民会議派が総選挙に勝利し、政権に復帰したことと、ヒンズー至上主義を謳う教科書の改訂に着手したことを伝えて終わる。
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インド社会における宗教対立の問題は、かなり深刻であるようだ。アヨーディアの寺院にしても、古代からの因縁があるようだし、VHPの指導者はパキスタンのことを持ち出しながら人々を煽っていた。
このような扇動行為に乗る人々はとても愚かに見えるけれど、同じようなことは意外と身近なところでも起きているような気がする。離れた土地の事柄は客観的に見ることができるけれど、いざ身の回りの事となると気づかないものなのかもしれない。
(関連記事:インド社会の差別制度と仏教の関係/2004/12/29)
2005年01月20日
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授業ではヒンドゥー教徒とイスラム教徒の男女が結婚して双子が生まれて、ヒンドゥーの名前とイスラムの名前をつけて、、、その後暴動が起こり、ヒンドゥーとイスラムの対立が暴力として現れだす、、、みたいな映画を見ました。
いろんな国でそうなんだと思いますが、個人個人としては特に敵意を持っていなくても宗教が違うとか民族が違うとかで対立は起こってしまうものなんですよね。私は今サークルで日本語学習のお手伝いをしてますが、学習者の方の多くは中国から来られている方です。中国では反日感情が強くて、、という報道がよくありますが、個人個人のレベルではそんなことはあまり感じません。たくさんの人が集まると反日反中感情が生まれてしまうのでしょうか。。。
宗教の対立は古い歴史から積もったものなのかもしれないか少し違うのかもしれないですけど。
アヨーディアの宗教対立の歴史は古く、とても込み入ってそうですね。一朝一夕には解決されないでしょう。
集団で対立しているように見えても、個人レベルでは状況が変わるというのはなんとなくわかるような気がします。あと、個人レベルの交流が少ないと集団で対立しやすいという傾向もあるかもしれませんね。反中・反韓の日本人はその両国の人々や文化との接点が少ないのではないでしょうか。
そう考えると、由衣さんのサークル活動はとても意義深いものですよね。尊敬します。あと、勉強もがんばってください。
由衣さんがご覧になった映画は「ボンベイ」という映画ですよね。双方のお父さんのキャラクターなどコミカルな部分もあってとてもよくできた映画だと思います。
違いを受け入れる、寛容であるということは、自分が揺るがない自信や、揺らぎを楽しめる余裕がないと、意外と難しいのかもしれません。でもその柔軟さというのはやっぱり、若者の特権のひとつでもあると思う。
ちなみにsaffron色はBJPのチームカラー(?)なんですよね。
不思議なことに、ぼくが興味を持つブログの運営者はインドと縁がある人が多いんですよね。何故なんでしょう、ぼくは行ったことがないんですが。
あと、柔軟さは若者の特権というのは同意できないな。年を重ねた方が柔らかくなる場合もあると思いますよ。確かに、硬くなる人も多いですけど。まあ、年のとり方なんですけどね。