2007年01月20日

「マダム・エドワルダ/目玉の話」

ジョルジュ・バタイユ著 『マダム・エドワルダ/目玉の話』
原題 『MADAME EDWARDA / HISTOIRE DE L'OEIL』 (光文社古典新訳文庫)

神に見立てた娼婦との一夜を描く『マダム・エドワルダ』と、若い男女の神をも畏れぬ傍若無人ぶりが描かれる『目玉の話』の2編。

histoire_de_loeil01.jpgこれを読んだのは数ヶ月前、確か去年の11月頃だったと思う。だから、内容に関する記憶はかなり曖昧になってしまっている。

ある夜、街を歩いていた男は、目の前に広がる暗闇の先に死の不安を感じとる。と同時に、強烈な欲情に襲われ、街中を彷徨い歩いた挙句にある娼館へと辿り着く。中に入ると、マダム・エドワルダが男を待ち受けていて、彼はその悪魔のように美しい彼女の姿に神のイメージを重ね合わせる。やがてふたりは互いの肉と体液を貪りながら絡み合い、そのまま街の暗闇の中へと溶け込んでいく ― 『マダム・エドワルダ』のあらすじは、そんなところだろうか。

一方の『目玉の話』では、連なる球体のイメージと共に、性愛に耽る若い男女の逃避行の様子が描写される。ある日、その若いふたりが数人の仲間たちと狂気の宴に興じていると、その血と尿と精液と吐瀉物にまみれた醜態を大人たちに見つかり、宴は中断されてしまう。その後、ふたりは引き離されてしまうのだが、少年は家を抜け出し、少女を連れて悦楽の旅へと出発する。そしてふたりは行く先々で蛮行の限りを尽くす...

*****

予想以上にさらさらと読めてしまい、少し拍子抜けしたくらいだった。だから、河出文庫の『眼球譚(初稿)』をあわせ読んで、それからここに何か書き留めようかとも思ったけれど、そのうち面倒になって放置してしまっていた。『眼球譚(初稿)』はそのうち読んでみようと思う。


posted by Ken-U at 16:48| Comment(2) | TrackBack(1) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
友人も言ってたのですが、かなり読みやすくなっているようですね。私が読んだのは生田耕作訳の角川文庫版で、かれこれ15年ほど前になりますが、その時はあまりに強烈で、後にゴダールの『ウィークエンド』で「眼球譚」引用されていたのを観て、バタイユ×ゴダールの組み合わせに驚いた記憶があります。
Posted by [M] at 2007年01月22日 09:25
[M]さん、こんにちは。

やはり、新訳はかなり読みやすくなっているんですね。「眼球譚」はオリジナルが2ヴァージョンあって、この「新版」は、「初稿版」より表現が簡潔であると解説にありました。生田耕作訳は「初稿版」と「新版」のそれぞれがあるようです。[M]さんが読まれた角川文庫版もチェックしてみて、「旧」訳のどれかを読んでみようと思います。

そういえば、この本の解説にもゴダールの名前がちらっと出てきましたよ。『ウィークエンド』の引用はよくできている、みたいなことが書いてありました。残念ながら『ウィークエンド』は未見なので、これも機会があったら観てみたいです。
Posted by Ken-U at 2007年01月22日 22:10
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※5.『マダム・エドワルダ』
Excerpt: シェアブログ1152に投稿 作者/ジョルジュ・バタイユ。フランス文学。まず初めに2つ断っておきたいのは、一つには、この記事は18禁であるということ、エロに対する直接的表現をするかもしれないということ..
Weblog: レザボアCATs
Tracked: 2007-02-18 00:01
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