2005年05月12日

「砕けた記憶」 塩田千春新作展

いいぐあいに酔っ払ってる。今日はあるアポがあって外出。その途中、遠回りして新宿に立ち寄る。その目的は、ケンジ・タキ・ギャラリーの塩田千春新作展「砕けた記憶」を観るため。

shiota_chiharu.jpgギャラリーの扉を開けると、部屋中に黒い紐(毛糸)が張り巡らされている。部屋の左側では、紐が細かく張り巡らされていて、その網状になった紐のあちこちには割れた鏡の破片がのせられている。右側では、その紐がアーチ状に編まれていて、その下はなんとか人が通れる通路のようになっている。部屋の壁は、全体的にうっすらと墨が塗られたように汚れて見える。紐のアーチをくぐりながら床の上を眺めると、壁と同じような墨色のシミがあちこちについている。中には血のようにうっすらと赤みがかった痕も見える。細かく砕けた鏡の破片も散らばっている。

この部屋の中を行ったり来たりしながら、この空間には意外に自分の日常と通じるものがあるんじゃないかという印象を持った。この空間はぼくがいつも眺めている景色と似たところがある。というか、自分が生きている世界そのもののようにも感じられた。

黒い紐で仕切られた狭い空間。その紐は執拗に、幾重にも張り巡らされている。この空間から受ける気味の悪さは、ぼくが日常感じているものととても似通ったものだ。タイトルから察すると、鏡は「記憶」のメタファーなんだろう。しかしここでいう「記憶」というものがなんなのか、それがよく掴めなかった。割れた鏡にはぼく自身が歪んで映っているのかもしれないし、鏡同士が互いを映し合っているのかもしれない。ただ、それはぼくのまわりに溢れているような気がしてしまう。

*****

この人の「皮膚からの記憶」は知ってるな。たぶん「不確かな日常−死の床」も。実物は観たことがないけど、雑誌だか何かで知ったんだと思う。まとめて鑑賞してみたいアーティストだ。なにかとても惹かれてしまう。

このインスタレーションは、21日までやってるみたいだ。その画像もどこかのブログに掲載されていると思う。とにかくもうかなり眠い。


posted by Ken-U at 03:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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