2005年05月15日

劣化ウランによる人民の解放

NHK BSドキュメンタリー
「アルモーメンホテルの子どもたち」 〜がんと闘うイラクの家族〜

ヨルダンの首都アンマン。そこには「キングフセインがんセンター」という、がん治療では高い水準の医療技術を持つ施設がある。この数年、この施設でがん治療を受けるイラクの子供たちが急増しているそうだ。母国で家や家財道具を処分し、アンマンのアルモーメンホテルに滞在しながら治療を受けているイラク人親子が紹介されていた。

91年の湾岸戦争を境にして、イラクではがんや白血病を患う子供たちが急増している。小児がんの患者数は、1990年が19人であったのに対して2003年は183人と、約10倍に増加している。その原因は明らかにされてないが、米軍が使用している劣化ウラン弾の影響が大きいのではないかと指摘されている。

アメリカ政府はその影響を否定している。それはそうだろう。そしてこのイラク戦争においても劣化ウラン弾は使用されている。その使用量は微小なもので危険はないとしている米政府に対して、国連では放射能による悪影響を指摘している。イラク戦争でどのくらいの量の劣化ウラン弾がどの地域で使用されたのかは公開されていない。しかし市街地でもこの兵器が使用されていることが既に指摘されている。湾岸戦争時ではなかったことらしい。この影響から、数年後にはさらにがん患者数が増えることが懸念されている。

目にがんを患い、両目を摘出しなければならない少年。複数の内臓にがんが転移している少女。ある少女は白血病の影響で鼻血が止まらなくなっている。家財道具を売り払い、母親だけが子供に付き添っている。父親は他の家族とイラクに残っているが失業している。母親は独りで自分の子供に突きつけられている厳しい現実と向き合わなければならない。

*****

イラク戦争がイラク国民を解放するためのものだとしたら、この現状はどうとらえればいいんだろう。というか、建前とはあくまでも建前だということなんだろう。我々もイラク戦争を支持している以上、この惨状からなにかしら感じるべきことがあるんじゃないだろうか。無関心を装うだけではなく、自分が何を見殺しにしながら生き延びているのかという現実を知る必要があるように思う。戦争から生まれる富が、巡り巡って自分たちの手元に届くことを期待している人達は多いのかもしれない。戦争が必要悪だという考え方もあるだろうけど、状況は少し変化しているような気もする。
posted by Ken-U at 01:46| Comment(0) | TrackBack(3) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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