2015年01月10日

『華氏451』 思想、表現の自由と死


Fahrenheit451_01.jpg

フランソワ・トリュフォー監督 『華氏451』 (シアター・イメージフォーラム)

原題『FAHRENHEIT 451』

書物が禁じられた世界。

近未来の世界が描かれている。モンターグは"fireman"。日々、書籍を隠し持つ家を捜索し、押収品を焼却する。帰宅すると、妻のリンダは壁掛け式のテレビ三昧。彼は吹き出しの無い漫画を眺めている。その日常は無味乾燥にみえる。

2015年1月7日、パリのシャルリー・エブド本社に覆面をした複数の武装したテロリストが侵入し、警官を含む12名を射殺した。その後、パリ市民は言論の自由を守るという名目のもと大規模なデモを実施する。
欧州人、とくにパリに住む人々にとって、この思想や言論の自由というものは社会の根幹をなす重要な要素なのだろう。先の事件とは逆に、本作では行政が思想を抑圧しようとするが、相手がテロリストにしろ、母国の行政府にしろ、個人が持つ思想、表現の自由は死守する。あちらの世界では、そうした考え方が強いのだな。と、現実を重ねながら、この半世紀近く前の映画を眺めた。
posted by Ken-U at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(フランス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。