Jリーグのレフェリーは酷いと思うことが多いけど、スペインのレフェリーもどうだかって感じがする。ただ、必ずしもレフェリーだけのせいじゃないかもしれない。日本とスペインで共通するのは、選手がころころと転ぶこと。ファールをもらうためにすぐ倒れる。レフェリーを欺こうとする。これが試合の足を引っ張ることが多いように思う。それにしてもカードを出しすぎるのはなんとかしてほしい。
例えば、プレミア・リーグではそういうシーンが少ない。というのも、観客がそれを許さないからだ。ダイブする選手はファンから支持してもらえない。だからファールの判定をめぐる揉め事が少ないし、試合の流れもスムースになる。フットボールに関わる人々が、この「流れ」をとても大切にしている。
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マドリッド・ダービーは開始からわずか6分で終わってしまった。ラウールに対するアントニオ・ロペスのファールによって、レアルはPKを得た。そしてアントニオ・ロペスにはレッド・カードが!ここでレッドはないだろう。ダービー・マッチは選手のモチベーションが過熱気味になるから、序盤の判定はとくに重要なものになる。そこで杓子定規な判定を下すのは野暮というものだろう。というか、このファールはレッドに値するような悪質なものではなかった。訳の判らない判定で、せっかくのダービー・マッチがぶち壊しだ。去年のナビスコ・ファイナルを思い出した。開始早々ジャーンに突きつけられたレッド。くだらん。これ以降、ぼくはTVの画面に眼をやることはなかった。

その点、やっぱりバレンシアは良質でバランスのいい試合をする。最終ラインにはアジャラ、中央にはアルベルダとバラハ。そしてなんといっても左のビセンテ!
ビジャ、アイマールにルフェテを欠く布陣でも安定した戦いを見せていた。次節はレアルと対戦。これは楽しみだ。判定をめぐる因縁も多いこのカードが盛り上がるのは必至。ダービー・マッチにも劣らないテンションで戦ってくれるだろう。FC東京もバレンシアを見習ってほしいところだ。見てないだろうけど。