2005年10月27日

荒木経惟写真展 / 「飛雲閣ものがたり」

荒木経惟写真展 / 「飛雲閣ものがたり」 at epSITE (link)

カフェでココアを飲みながら、神経病者の言葉を読む。テキストは持ち帰ることができたのだ。オープンエアが心地よく、なんだか眠くなってしまう。それでもぼくは眠らずに、西新宿を目指した。

araki_hiunkaku01.jpg飛雲閣は、西本願寺境内南東の庭園、滴翠園と滄浪池に臨む三層柿葺の楼閣。金閣寺、銀閣寺と並ぶ、京都の三名閣に数えられる。荒木経惟氏は飛雲閣を訪れ、その楼閣と庭園の撮影を行った。撮影は1年以上、5度に渡って行われ、その作品は同タイトルの写真集として刊行されている。

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古都の国宝をアラーキーが撮る。なにかいつもとは趣向が違うな、という気がしたけども、実際の作品を眺めると、なるほどアラーキーの写真だと感心させられた。
展示されている作品は、全てエプソンのプリンターで印刷されたもので、そういったデジタルなプロセスで出力されたものであるにもかかわらず、どの作品からも、しっとりというか、ねっとりというか、そういった”湿り気”を感じることができた。

庭園の池が写された作品が多い。なめらかな水面には楼閣の影が浮かび上がり、その上には木の葉が散り落ちている。周りの石は雨に濡れているか、木の影がかかっている。「水」や「影」から強い湿り気を感じる。それにアラーキーの撮る影はとても深い。「影」というより「闇の入り口」といった印象。女性の身体や性器がそこになくても、その気配を感じてしまうような展覧会だった。


posted by Ken-U at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真(荒木経惟) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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