2008年03月22日

ねぐりとだらい

先日、友人から、近々『帝国』のアントニオ・ネグリが来日し、彼にちなんだ面白いイベントがいくつか催されるので絶対に観にいった方がよい、と薦められ、素直にその情報をチェックしていたのだけれど、急遽、ネグリ氏の来日が中止になった。とても興味深い出来事である。きっと難しいのだろうけれど、これをきっかけに『帝国』を読んでみようかとも思う。

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『アントニオ・ネグリ氏来日中止について』/財団法人 国際文化会館(link)

『日本の友人たちへの手紙』/ジュディット・ルヴェル、アントニオ・ネグリ

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ぼくは一般紙を購読していないので詳細はわからないのだけれど、主な新聞社のサイトでは以下のような報道がなされている。ちなみに、産経と日経ではこの件をとりあげた記事をみつけることができなかった。

『イタリアの政治哲学者、ネグリ氏の来日が中止に』
2008年3月20日・読売新聞 (link)

『〈帝国〉の著者ネグリ氏、来日を延期』
2008年03月20日・朝日新聞(link)

『アントニオ・ネグリさん:伊哲学者の来日、入国困難で中止』
2008年3月21日・毎日新聞(link)

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一方、チベットを舞台とした暴力劇も終わりがみえないままだ。チベット人が暴力で自由を訴えたという事実にも驚かされたが、それもチベット近代化の成果であると考えれば納得がいく。暴力と暴力の衝突。それでもダライ・ラマ14世は非暴力を訴え続けている。

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『ダライ・ラマ法王日本代表部事務所からのアピール/日本の皆さまへ』
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(link)

「ご存知の通り、今チベットは重大な危機に直面しています。平和的デモの参加者が、銃や戦車で残虐に弾圧されています。中国当局は、大量のチベット人を逮捕拘束し続けています。今チベット全土は極度の緊張が続いています。
中国当局は事態の沈静化を宣言しましたが、実際は事態はいまだに戒厳令下のような状況です。中国が外国メディアや外国監視団の現地立ち入りを禁止し、状況の把握を許可していないという事実自体がそのことを物語っています」(以下略)

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なぜこの世から暴力がなくならないのか。それは我々が暴力を求め続けているからではないだろうか。自らが暴力的な存在であるという事実から目をそむけ、その暴力を他者に委ね、あとは他人事を決め込み傍観する、といった態度をとり続ける限り、我々の代理人による暴力の連鎖は止むことがないだろう。


posted by Ken-U at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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