2005年10月21日

「フレンチ・コネクション」 闇の世界に魅了された男

ウィリアム・フリードキン監督の「フレンチ・コネクション」を鑑賞。

この作品の魅力は、闇の世界を追う”ポパイ”の姿に尽きる。マルセイユとニューヨークを結ぶ麻薬ルート、フレンチ・コネクションを、”ポパイ”こと、ジミー・ドイル刑事が追う。

french_connection.jpgNYは麻薬の供給が滞っていた。ガサ入れしても、捕まえることができるのはチンピラや子供ばかりだ。
ある日、ドイルは同僚のルッソとクラブで飲んでいた。そこでドイルは、見覚えのある密売人たちが別のテーブルで飲んでいるのを見つける。彼の”勘”がはたらく。無意識が刺激され、ピンとくる。闇の世界に飢えていた”ポパイ”は、派手に豪遊している彼らの姿にすっかり魅了されてしまったようだ。彼は早速ルッソを誘い、不審な男女を尾行することにする。

そこで尾行したサルとアンジーが手がかりとなって、ドイルはフレンチ・コネクションを嗅ぎつける。マルセイユから運び込まれる大量の麻薬を取り仕切るのは、アラン・シャルニエ。ドイルは狂ったようにシャルニエを追う。その姿はとても魅力的だ。彼は尾行し、走る。そして取り逃がす。命を狙われる。そしてあのカー・チェイス!

*****

ドイルは決してシャルニエを捕まえることはできない。その寸前のところまでは辿り着けるのだけど。しかしこの暗闇の奥底から現れた得体の知れない男、シャルニエとはいったい誰なんだろう。

ラストでは、”刑事もの”として描かれていた物語の表皮が剥がれてしまう。ドイルはシャルニエを追って薄暗い建物の中に入る。そして見失う。それでも懸命に探し回るドイル。彼は狂っている。薄暗い空間の先に動く影をみつけ、彼は反射的に撃つ。何発も銃弾をぶち込む。しかしシャルニエを捕らえることはできない。それでもドイルは影を追い、暗闇の向こう側に走り去っていく。

この物語は、”刑事もの”から”ホラー”へと変容しているようだった。この作品の続編は、「フレンチ・コネクション 2」として製作されているけれども、「エクソシスト」へと引き継がれたものもあるのかもしれない。

*****

この作品は子供のころから大好きで、最初に観たのが何年生だったのかは忘れたけど、放送されるたびにTVの前に噛り付いていたのを思い出す。何度となく興奮させられた。ポパイ、麻薬、そして暗闇。闇の世界へと引き込まれる男たち。15年以上ぶりの久々の鑑賞だったけど、じゅうぶんに楽しむことができた。傑作。


posted by Ken-U at 13:39| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画(USA) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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